JCの存在意義と、参戦外国馬の大幅減少
JCとは、日本で最初の国際レースであり、
日本の競馬の歴史の上でも、大変重要なGⅠの一つです。
JCが新設されたのは、1981年のこと。
日本の優駿たちが、海外の強豪相手にどのような競馬をするかが期待されましたが、
その結果は見るも無残なものでした。
日本と世界の実力差を痛感させられ、
それ以降、外国馬を目標に、強い馬づくりの姿勢が加速したと言えます。
近年では、JCでも日本馬の活躍が目立つようになり、
逆に日本から海外へ進出し、成功を収める馬も徐々に増えてきました。
明らかに日本のトップクラスの馬の実力が、
海外のトップクラスの馬と遜色ないものになっているという成長の証です。
日本と世界の差が縮まったのは、他でもないJCにおいて、
現実を直視させられたことによるものが大きかったと言えます。
しかし、そんな日本の競馬の発展に大きな影響を及ぼしたJCも、
今年は例年になる少頭数で、外国馬の参戦もわずか2頭。
前日のJCダートにいたっては、1頭も外国馬の姿はありません。
JCは、日本の大将格の2頭、ハーツクライとディープインパクトの因縁の対決や、
そこに絡む2冠馬メイショウサムソンなど、話題性は豊富と言えますが、
国内馬同士の頂上決戦は、JCに求められているものではありません。
それは、年末の有馬記念でやるべきものです。
競馬ファンの投票により、その年を代表する名馬が集まり、頂上決戦の名のもと、
その年の競馬を締めくくるという意義が有馬記念にはあります。
JCの意義は、あくまで、日本のトップクラスと海外のトップクラスが戦い、
日本の世界との距離を測るためにあるのです。
今回の参戦外国馬の大幅減少は、
アメリカのブリーダーズCからの日程がタイトであること、
また、ディープインパクトという絶対的な王者の存在、
そして、その絶対的王者のスキャンダルによって起きたものだと考えられますが、
JCの存在意義を守るためには、来年同じ状況になっているわけにはいきません。
近年の国際競馬は、
アメリカのブリーダーズC、香港C、ドバイワールドCが中心となって展開されています。
そして、イベントの規模や賞金を考えれば、その傾向はより強まるでしょう。
その3つのイベントのうちの2つ、
ブリーダーズCと香港Cは、日程が比較的近いのです。
そして、その2つのイベントのちょうど間に開催されるのが、日本の国際GⅠであるJC。
JCは、ブリーダーズCからローテーションを組むには過密スケジュールすぎ、
JCに出走後、香港Cへ向かうのも、同じく過密スケジュールとなります。
となれば、JCへは向かわず、ブリーダーズC→香港Cというローテーションが
ベストの選択だろうと各陣営は考えてしまうのです。
JCの存在意義を明確にするためにも、
世界トップレベルの外国馬が集結してくれることが重要となります。
そのためには、開催時期を変更し、
上記3つの世界的なイベントと肩を並べるためにも、
同日に複数の国際レースを実施したり、
各陣営のモチベーションをあげるために、賞金面も見直す必要があるでしょう。

