スプリンターズS回顧
秋のGⅠ戦線の開幕を告げるスプリンターズS。
「グローバル・スプリント・チャレンジ」にも組み込まれ、
国際色豊かなレースとなった一戦を制したのは、
オーストラリアからの刺客、テイクオーバーターゲットでした。
本来中心のなるべき日本馬の中に確固たる馬がおらず、
戦前から混戦ムードが漂っていました。
1番人気に支持されたテイクオーバーターゲットでさえ
単勝オッズ4.2倍。
9番人気のステキシンスケクンまで単勝オッズ20倍を割り、
競馬ファンも頭を悩ませたレースとなったようです。
しかし蓋を開けてみれば、
テイクオーバーターゲットの強さだけが光ったレースでした。
好スタートを切ると、そのままハナへたち、
競りかけてくるステキシンスケクンとサイレントウィットネス相手に
一度も先頭を奪われないままの完勝劇。
4コーナーを回ってくる時の、憎らしいほどの余裕の手ごたえに
あの時点で勝利を確信しました。
2着にはGⅠ馬の底力を見せたメイショウボーラー。
3着には最低人気の3歳馬、タガノバスティーユが入り、
3連単は過去GⅠ最高の263万7570円という大波乱となりました。
テイクオーバーターゲットの勝因は、
セントウルSで一度日本の馬場の感触を確かめ、
スプリンターズSへ向けてぴったり照準を合わせてきたことにあるでしょう。
有力馬の中で、唯一ローテーションに不安材料がない馬でした。
この馬に関しては、力上位で、そのまま力を出し切ったレースということで、
順当という評価をしていいでしょう。
テイクオーバーターゲットを除く有力馬は、不安要素にまみれていました。
そして上位人気を外国馬が占めるという異常なオッズ。
波乱の匂いがプンプンしていたのは間違いありません。
ならば人気薄の2・3着馬を買えたのかというと、
おそらく検討に検討を重ねたところで買えなかったでしょう。
というより、最後まで買える馬は見つかりませんでした。
相手として挙げた4頭、
レザークは日本の馬場への対応が未知数にも関わらず上位人気、
オレハマッテルゼは休養明けにも関わらず-12キロで仕上がり不安、
タマモホットプレイは天敵ともいえる雨で苦手な滑りやすい馬場に、
サイレントウィットネスは、7歳にも関わらず昨年のこのレースから+18キロ・・・
という具合に、理由をつけていくと買える馬がテイクオーバーターゲット以外見つからず。
買える馬がいないということは、
どれが来るのか全くわからないレースということになります。
このようなレースは、先週末にも書いたように、見学が一番です。
結局、テイクオーバーターゲット以外は、
まともに予想してもとても買えないような2頭が突っ込んできました。
そこで、今週の格言。
「買わないという馬券で、明日を買う」
自信度の低いレースは、
たとえGⅠレースでも無理をせず見学し、
外れる可能性の高い馬券の購入額を次の自信のあるレースへ回しましょう。

