朝日杯フューチュリティS回顧-オースミダイドウ骨折-
「軽く飛びました」
ドリームジャーニーの道中最後方からの目の覚めるような末脚に、
騎乗していた蛯名正義騎手は、ディープインパクトを重ねました。
他馬が止まって見えるほどの強烈な差し脚は、メンバー中最速の上がり34.0。
416キロの小柄な馬体が大外から弾け、2歳王者に輝きました。
人気の中心だったのは3戦無敗のオースミダイドウ。
前走のデイリー杯の内容も濃く、ここでは力上位と思われました。
しかし、パドックからチャカつき気味で、鞍の下が真っ白になるほどの発汗。
レース前から力を出し切るのは難しい状況といった様子でした。
レースは、スタート直後ハナへ行ったアドマイヤホクトの外から
オースミダイドウが交わして行きます。
無理に行ったわけでもなく、かといって抑えきれないといった様子もなく、
ある程度予定通りの逃げに見えました。
800m通過が46.8、1000m通過が58.9と若干速めの平均ペース。
今までのオースミダイドウのレースぶりならば十分乗り切れるはずでしたが、
この日は3~4コーナーで外へと行きたがってしまい、
鞍上のペリエがそれを抑えるのに苦労していました。
すんなり逃げることが出来たにもかかわらず、
直線までスムーズに持ってこれなかったのは残念です。
4コーナーで既に手が動き出したオースミダイドウを尻目に、
好位追走から抜け出したのがローレルゲレイロ。
馬体重がプラス14キロだったことが嫌われたのか、単勝7番人気の低評価。
しかし、太め感はなく、調教もビッシリ追われて好タイムをマークしている中での
プラス体重だっただけに、それほど体調が良かったと考えられます。
満を持して抜け出したローレルゲレイロの外から襲い掛かったのが、
スタートで立ち遅れて最後方で息を潜めていたドリームジャーニー。
3コーナー過ぎからまくり加減に上がっていくと、
直線は大外を回しての一気の差し脚。
4コーナーでの大外回った距離のロスをもろともせず、
計ったように前を行く馬を全て捕らえました。
上がり34.0の瞬発力は見事の一言でしょう。
勝ち馬から最下位のアドマイヤホクトまでわずか1秒以内の接戦だった朝日杯。
展開次第ではいくらでも結果は変わったかもしれません。
それほど今年の2歳の力差はないと言えるでしょう。
しかし、最終レースの古馬1000万下よりもタイムが0.7速いことを考えると、
決してレベルは低くないと言えます。
勝ち馬と同レース4着のフライングアップルは、ともに東スポ杯2歳Sの3・2着馬。
東スポ杯を物差しにすると、勝ったフサイチホウオーの評価が上がります。
フサイチホウオーは年末のラジオNIKKEI賞に進むので、こちらも注目でしょう。
そして、1番人気を背負ったオースミダイドウが、今日故障していることが判明しました。
左トウ骨遠位端骨折とのことで、全治は未定ですが戦線離脱を余儀なくされます。
朝日杯では力の全てを出したとは言い切れない内容だったので、
復帰戦では強いオースミダイドウを見せてもらいたいですね。

